チョコ煮

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チョコ煮

いろんな素材をチョコで煮ます

薬理学ってなんですか?

と聞かれた。非常に答えに困る。

 

前提として、私はせいぜい3コマ程度の学部の講義を受けただけであり、専門も別物の「素人に毛が生えたもの」と同等程度の関わりしか持ってないことをお断りします。あと、聞かれたのはホントですが、個人の特定につながるとアレなので、実際の内容と一部変えたフィクションを書いてます。以上、免責事項でございます。

 

閑話休題

どうやら彼は添付文書を読めるようになりたいらしい。そこで独学しているのだが、よくわからないという。とりあえず彼がどの程度の認識を持っているのか推し量るためにいくつか質問をした。

私「ドパミン仮説って知ってる?」

彼「いや、ちょっと分からないんです。でも脳に効く薬って神経線維の電気信号を調整するんですよね?」

私「(まあ、それはそうなんだけど、ザックリまとめすぎてるな)うん。それはそうなんだけど、神経伝達物質がそれぞれの神経で違ったりするんだけど、そのへんはどう?」

彼「でも結局電気信号を調整するんですよね?ネットワークをコントロールしているんですよね?」

私「たしかにそうだけど、『受容体』って聞いたことある?」

彼「なんか、たんぱく質でできてて、鍵と鍵穴の関係でしたっけ?そういうのがあるのは聞いたことがありますけど」

 

ここまで聞いてみて、現時点で彼に自力で添付文書を読ませるべきではないと私は思った。

一番あってはならないのは、彼が(添付文書にありがちな)副作用の羅列を見て服薬を中断してしまうことである。

 

私「うーん、まあ難しいよね。薬理学って、ベースに分子生物学とか生化学とかあるからそっちから勉強するというのもいいかもしれないね」

彼「なんか量子化学?か何かで、コンピュータでシミュレーションして薬の分子構造を研究してるところがあるって聞いたことがあります。薬の分子構造が分かればどういう作用をするかって分かるんじゃないんですか?」

 

まあ、そういう研究が進行中だったり、構造活性相関といったような部分的な話はあったりするが、分子構造がわかっただけで薬のプロファイルが分かるのであれば、そんなに苦労はしないだろう。

 

私「分子標的薬、抗がん剤とかリウマチの薬なんかでは標的の三次元構造を明らかにして、そこに薬がどうはまり込むかで創薬につなげたりしてるけど、たぶんまだそこまで進歩してないんじゃないかと思う」

彼「そうですか。じゃあ薬理学って何を研究しているんですか?」

 

うーん、なんと答えたらいいのか。何と言えば彼は納得してくれるんだろうか。

 

私が答えに詰まっている間に彼は別の話題に移り、私もその話題にシフトした。

 

答えは未だに謎のまま。専門家ぶった物言いをするとこういう痛い目にあう。