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チョコ煮

いろんな素材をチョコで煮ます

父が村上春樹を読まなくなりハリウッド映画を嫌う理由

日常 日常-読書

父は事あるごとに、
「人生は何でもありのサバイバル」
だと言うのだが、どうやら読書に対してもそうらしいことが分かった。

村上春樹ノーベル賞候補にあがっていることに関して、
「何か身につまされるところがないと良い本とはいえない」
「言葉にできるギリギリの限界まで挑んでないと評価できない」
という点が彼に欠けているという。

ウラジミール・プロップの魔法民話分析の話をしてみたら、そんなところから演繹されたような作品は読みたくないと言う。

「そのような作り方をした作品はどこか『生きること』が抜け落ちているのではないか」

というわけで、「スター・ウォーズ」もあんまり好きではない。
この映画は、ジョージ・ルーカスがジョーゼフ・キャンベルの神話論を採り入れたというエピソードがあるが、そういった作り方は父の好みには合わないらしい。

ちなみにディズニーランドも気に食わないという。

ちょっとずれるが、プラグマティズムやアメリカそのものも嫌っている。

ただ、「プライベート・ライアン」冒頭の上陸戦は高く評価している。

たぶん二次創作とか受け付けないんだろうなと私は思う。
事実、
「オタク的な趣味からは年齢がかさむに連れ、自然と離れていくものだと思う」
「そういうものに夢中になれるのはある種の余裕があるからだろう」
と言う。
戦後まもなく生まれ、具なしのすいとんを食べて育った父らしい言葉だと思う。

その一方で、中国の武侠小説にハマってみたり、アルベルト・アインシュタインが好きだったり、逆にサイエンスの世界でありがちな一番乗りレースに批判的だったり、よく分からない。

よく分からないので、もうちょっと話をしてみたいと思わせてくれる。