名前のない感情
この本より引用。
自傷を続けることによる不利益は,一時しのぎ的な対処であるがゆえに,根本的な問題は何も解決しないだけでなく,次第にその自己治療的効果が低下してエスカレートしてしまう点にある.さらに、「身体の痛み」で「心の痛み」に蓋をすることを続けるなかで感情語が退化するとともに,「心の汚物バケツ」から名前のない感情があふれ出して,「消えてしまいたい」,「死んでしまいたい」という思いにとらわれる可能性がある.(pp.63-64 下線は引用者による)
私は自傷してるわけではないので、「身体の痛み」で何とかしているのではない。
しかし何らかの形で「心の痛み」に蓋をし続けると、自分が何をしたいのか、何を求めているのか、自分のことなのに分からなくなる。
そんな生活を送っていると「心が硬直」して、何の感情も浮かばなくなる。
さらに続けると、『名前のない感情』が現れて、希死念慮・自殺願望に至る。
喜怒哀楽でもない、よくわからないなんとも形容しがたい衝動に駆り立てられる様をよく表していて、オマオレな一文でした。
ちなみにこの本、薄くて安いですが、内容は相当ハードなのでご注意ください。
追記
「お前は俺か」と書きましたが、別に行動に移すつもりはないので、ご安心ください。