K&Rは遠き過去へ
本を売るということで蔵書整理をしていたら、こんな本を見つけた。

- 作者: B.W.カーニハン,D.M.リッチー,石田晴久
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 1989/06/15
- メディア: 単行本
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当時大学生だった私は、大学の計算機センターのUNIX環境を自宅に構築してみたいという出来心から、Cygwinというソフトを使えるようにするため悪戦苦闘していた。
(Cygwinについては下記Wikipediaから本家の英語ページへ飛べます)
今はCygwinを使ってないので何とも言えない。しかし当時は日本語で解説しているページがとても少なく、英語の文献と格闘しなければならない。
また、Cygwinの役に立つ様々なツールをインストールするためには、gccというC言語のコンパイラを使えるようにしなければならない。ツールはソースコードで提供されるためである。
そのとき出会ったのが上の本であり、著者の名前を取って、通称『カーニハン&リッチー』とか『K&R』とか呼ばれている本であった。
最近仕事でVBScriptばっかり組んでた私としては、ちょっと懐かしい気持ちになった。久々にCを使ってなんか組んでみようかと思い、さすがに新版くらい出てるだろうとAmazonをチェックした。
すると、出てないんだな、これが。
C言語については、この本が出た後に国際規格ができたのだが、それについていけてない、のだそうだとレビューに書いてあった。
この本を読んだ当時の感想は、まさに簡潔にして用をなすというか、C言語の基礎がこんなに手短に収まるものかという驚きをもったものだ。
さすがにそんなに古くなってしまっては使いようがない。
続編が待ち焦がれるが、K&Rの『R』こと、デニス・リッチー氏が2011年に他界しているとのこと。非常に残念である。