『メイドインアビス』を最新6巻まで読んでみた(ネタバレあり)
とりあえず、線を引いておきます。
一言加えるなら、人を選ぶけど私はかなり大好きな作品です。
以下、ネタバレ。
ナナチのもふもふ、かわいいよナナチ。
……とか言い淀むくらいに凄惨な過去があるんですけどね。
「火葬砲」って、なんでそんな物騒な名前をつけんだよ。と思ってたけれど、それも伏線の一つなわけでして。。
トコシエコウの話とか、誕生日に死ぬ話とか、かなりの伏線を張り、それらを余さず回収してます。
物語の進行は、5巻までは非常に早く、舞台はすでに人の身では戻れない深層にまで達しています。
6巻で若干テンポが遅くなった気がしますが、それは6巻に挿話があるためで、その挿話も物語の中心に関わるもののはずです。
たぶん10巻いくかどうかで話に決着がつくのではないかと予想します。
「なぜ未熟な子どもたちが、いとも簡単に、伝説の探窟家でも容易にたどり着けない深層にたどり着けるのか」というのは、とてもよくある質問でしょうが、逆にその方が危険さと裏腹の面白さを伝えることができるはずです。
例えるなら、レベル1のパーティーがダンジョンに潜り、レベル1のまま最下層まで着いてしまうというようなヤバさがあります(もっとも、本作ではチートな要素があるし、戻ってくる方が圧倒的に困難ですが)。
その辺の「ある日レベル1初心者の町をレベル99ラスボス勢が蹂躙する」的な感じは『進撃の巨人』などの作品と多少近いのではないかと思います(向こうが攻めてくるわけではないので若干状況は違いますが)。
ただ、絶望感とグロ描写は結構あるものの、不思議と悲壮感は感じず、未知へのワクワク感が勝ってます。そういったディテールの描き込みはかなりあり、楽しい要素ですね。
あえて言うなら『HUNTER×HUNTER』に近いと言えるのかもしれませんが、そこはちゃんとオリジナリティを持っている作品です。
ここまで読んだ方は、元々知ってることばかりかとは思いますが、もし未読の方はまずはWebでチェックしてみてくださいね。
以上、読んでいただきありがとうございました。